ちょっとギャグ入ってます。
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久々に休みの取れたギャンスフォーネットは、珍しく宮廷の奥住にある図書館へと足を進めていた。
長いローブをうっとうしげに引きずりながら、軽く呼吸を荒くしているのは、擦れ違う誰もが気づいている。明らかに・・・彼女は怒っていた。
それはこれから行く、図書館に原因がある。
「・・・・・・・・・・・・・・・・閣下はどこに行った。」
荒々しげに受付に声をかけた。
「閣下なら、さっきリンフィアを襲いやすい場所にと騒いでいましたが。」
「即刻殺しておけばよかったのだ。そんな不埒なヤツ。」
「奧の書斎に居ると想いますよ?」
すると上の方から涼しげな声が聞こえた。
「やぁ、リンフィア。今日も随分と綺麗だね。」
「もういっぺん言ってみろ。その首とばす。」
閣下、と呼ばれたその人間。
見た感じ結構なイケメンであることは、誰もが分かり切ったこと。この帝国をその年で治めている、若き閣下であるのだ。それといとも平然と会話をやってのけるギャンスフォーネットは本来ならば死刑に値する。
だが。
「呼んだのは僕なんだ。そんなに怒らなくてもいいじゃないか・・・。」
「受付の前で不埒な言動を吐いたのはお前か!?えっ!?」
「えっ、不埒!?別に襲ったりとか考えてないし!ちょっとした、ほら、スキンシップ?」
「失せろ。そのまま本に挟まれて標本になればいい。」
閣下が楽しそうに笑った。
ギャンスフォーネットも心なしか楽しそうに笑う。普段は実験室でひたすら魔法陣を描いているから、閣下がこうやってたまに連れ出してはからかって遊んでいるのだ。
「魔法陣を書いているリンフィアも萌えだけど・・・やっぱり妄想したときのメイド服もよかったなぁ。」
「妄想の中で私を汚すなっ!!」
とたんに顔を真っ赤にしたかと想うと、すぐに冷静な表情に戻って、正論を問いただし始める。
今の時期は本当に忙しい。国家からも何かとへんちくりんな命令が来るから、こうやってさぼっている暇は毛頭もないと言っていいほどだ。
「アンタのせいで、今まで何個の実験が無駄になったと想う?えっ!?」
「うーん、6つぐらい?」
「30だ、バカ。ったく、何度やり直しをさせたことか・・・。」
閣下はゴメンね、と小さく謝って舌を出した。
ギャンスフォーネットとそう対して変わらない身長であり、年も同じだ。
閣下は切り出した。
「国家、やめるんだって?兵が噂してたよ。」
「やめる。理由は聞くな。」
「止めないけど・・・それは、君にとって有意義な事なの?ここに居て、裕福な生活を送ることよりも。」
ギャンスフォーネットが閣下に向き直る。
その瞳は、真剣だ。
「そうだな。お前の嫁に持って行かれるよりはずっと。」
「ひっどぃ!!僕は無理強いしてる訳じゃないでしょ!?」
「じゃぁ何でこの前は噴水という公共施設の面前で私を押し倒した!?」
「好奇心で。」
「許さん!!戻るからな!!」
そういって踵を返す。嫁とは言えども、所詮は身分違いの差。しかもギャンスフォーネットのように、一般市民から迫害されるような存在が、閣下と一緒になれて言い訳がない。わかっていたのだ。
いたずらに自分をからかうな、と何度言い聞かせたことか。
「リンフィア!」
頼むから微笑まないでくれ。
「待ってくれ!!」
頼むから呼ばないでくれ。
ギャンスフォーネットが立ち止まる。
後ろから駆け寄るような音がして、背中にどんとぶつかるような衝撃を受けた。
「身分なんて気にしないよ。」
「お前がしなくても、私がする。」
「やめないで、お願い。」
「・・・どうして引き留める?」
「リンフィアが好きだから。たまらなく好きだから。」
ギャンスフォーネットが呼吸を止める。
閣下がその表情を正面から覗き込む。真っ赤ではない。増して照れている様子はなかった。悲しそうだ。
「決意が揺らぐ。お前と話したときは、特に。」
「それって、好きだって事でいいのかな。」
「・・・違う。」
「あら、残念。」
「お前と関わると、死ぬかも知れないと想っている自分が居る限りは・・・・・・・・・・・・一緒にはなれないよ。」
ギャンスフォーネットがそういった。閣下が首をかしげて、こっちを見ていたが、すぐに分かったように言う。
「殺さないよ。」
「私が、もしアンタを殺すとたくらんでいるのだとしたら?」
「逆に嬉しいよ。好きな人に殺されるんだから。」
「本当に、か。」
「本当だよ。」
閣下が歩いて来る。
ギャンスフォーネットはそれ以上動きもしなかった。表情一つ変えず、ただ一点を見ているように見えた。閣下がその頬に両手を当てて、言った。
「だから、泣かないで。」
「泣いて、ない。」
「そっか。じゃぁ、そんな悲しそうな顔、しないでよ。リンフィアにはいつもみたいに笑っていてほしいな。」
そう告げたのだけははっきりと鮮明に記憶している。
ギャンスフォーネットは結局、国家の座からは降りた。誰の歯止めもきかずに、1人、出て行った。
彼女にはそれが良かったのかも知れない、と今では想ってしまう。
でも、それでも、閣下はまだ彼女を思っていた。
「姿を変えてまでも、君に会いたかったんだ。」
その言葉を、ギャンスフォーネットは近々耳にすることになるだろう。
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うえ。
今書いている小説の番外編で取り上げる予定だったものの中から抜粋して・・・。
ダメだ。うん、最初の方はギャグだったのに・・・最後シリアスじゃん!!
ダメジャン!
あっ、明日は皆さんプリキュアを見て子安さんに萌えてください!
氷月はケロロも見るので6時に起きます!!
んじゃ!アディオス!!